お役立ちコラム

住宅展示場の活用法を伝授!
家づくりに後悔しないために必要なこと

マイホームを建てるとき、情報収集のために訪れておきたい場所といえば、数多くのモデルハウスが建ち並ぶ住宅展示場です。しかし、「現地で何をチェックすれば良いのかわからない」「セールスばかりで有益な情報を得られないのでは」と疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、家づくりのために住宅展示場をフルに活用する方法を解説します。これから家づくりを計画する方や、モデルハウスの見学方法、注意点を知りたい方はぜひ参考にしてください。

【1】家づくりの全体スケジュール

家づくりは、大きく5つのステップに分かれます。おおよそのスケジュールとかかる期間は次のとおりです。

  1. 情報収集:建てたい家のイメージをまとめ建築会社を探す(1~2ヶ月)
  2. 資金計画・土地探し:住宅ローンの事前審査に申し込み、家を建てる土地を決める(2~3ヶ月)
  3. 請負契約:建築会社と打ち合わせをして図面と見積もりを確定、契約を結ぶ(2~3ヶ月)
  4. 建築内容決定:住宅ローンの本審査に申し込み、建築確認申請をおこなう(2~3ヶ月)
  5. 着工・引き渡し:建築工事ののちに引き渡し(4~6ヶ月)

ただし、各ステップにかかる時間はあくまでも目安ですので、早めに準備を始めましょう。

1-1.住宅展示場へ行くタイミング

住宅展示場には、上記の「ステップ1」の段階で行くのがベストです。家づくりは人生に何度も経験することではなく、計画を立てているうちにさまざまな悩みが出てきます。それどころか、具体的なイメージが湧かないことも珍しくありません。

何も決まっていない状態だからこそ、住宅展示場でモデルハウスを見学したり専門家に相談したりすることで、明確なイメージを持ちながらマイホームについて決められるようになるでしょう。

【2】住宅展示場へ行くことが決まったら

住宅展示場へ行くことが決まったら、現地で有意義な時間を過ごすための準備をしておきましょう。当日に気をつけたいことや必要な持ち物などについて解説します。

2-1.事前準備

住宅展示場へ行くための事前準備は基本的に必要ありません。確認したいことや要望がある場合のみ、メモなどにまとめておきましょう。住宅展示場は予約なしで訪問しても問題ありませんが、メーカーごとに休業日が設けられている場合があるほか、土日祝日などの混雑する日に予約なしで行くと、待ち時間が発生することもあります。効率良く見学するには事前予約がおすすめです。

2-2.当日行うこと

見学当日はできるだけ動きやすい服装で、手がふさがらないように荷物は最低限にまとめておきましょう。モデルハウスの見学では基本的に靴を脱ぐ必要があるため、脱ぎ履きしやすい靴を履いていくことをおすすめします。

また、混雑する土日に予約をしている場合、見学できる時間が制限されている可能性があるため、予約時間よりも前に到着するよう時間に余裕を持って向かうことも大切です。現地で気になったことがあれば遠慮せずに質問し、積極的に情報収集するようにしましょう。

2-3.あると役立つ持ち物

住宅展示場へ行く際は、以下のようなものを持っていくと便利です。

  • メモ帳と筆記用具
  • 撮影用のカメラまたはスマホ
  • メジャー(布製のものなど、使用時にキズがつかないもの)
  • A4サイズのカタログや書類が入るバッグなど

メモはメーカーごとの印象や気になったことを書き留めるのに役立ちます。カメラやスマホは、参考にしたい間取りや設備などを撮影するために必要です。ただし、撮影不可のモデルハウスもあるため、事前に担当者に確認してください。

メジャーは扉や家具などのサイズを測るのに使用します。金属製のメジャーだとモデルハウスに傷を付けてしまう可能性があるため、できるだけ避けましょう。

当日持っていくカバンが小さい場合は、A4サイズのカタログや書類をまとめて入れられるエコバッグなどを持参すると、帰るときにかさばりません。

【3】住宅展示場が提供するサービス

全国各地にある住宅展示場では、見学者が充実した時間を過ごせるようさまざまなサービスを実施しています。どのようなサービスを受けられるのか、以下でまとめて紹介します。

3-1.モデルハウスを見学して実際の建物や住宅設備を見られる

住宅展示場では、各住宅メーカーが建てたモデルハウスを見学することで、間取りのアイデアやインテリア、最新の住宅設備などの情報を収集できます。フローリングやドアなどに使用している建材を目で見て確認できることは、家づくりに大いに役立つでしょう。さらに最新設備の機能を体験したり、プロのインテリアコーディネートをチェックできたりするのも、モデルハウスならではです。

3-2.家族ごとの計画に合わせた情報やアドバイスをもらえる

モデルハウスを見学する際は、基本的に住宅メーカーの営業担当者に案内してもらうことになります。「家づくりに関して何も決まっていない方」「ある程度イメージができている方」どちらの場合でも、その場で気になったことを質問できる点は大きなメリットです。不安や悩みがつきものである家づくりに関して、住宅展示場に行くことで解決できるでしょう。

3-3.各種セミナーや相談会を開催している

住宅展示場では資金計画や土地探し、住宅ローンについてなど、家づくりに関連するさまざまなセミナーや相談会を開催しています。ファイナンシャルプランナーや税理士、建築士といったプロのアドバイスは、家づくりに大いに役立つでしょう。無料で参加できるため、何も決まっていない状態でも気軽に参加できます。訪問前に、どのような内容のセミナーや相談会を行っているかを確認しておくと良いでしょう。

3-4.プレゼント企画やお楽しみイベントを開催している

プレゼント企画やお楽しみイベントも、住宅展示場のうれしいサービスです。特に土日祝日は、キャラクターショーや乗り物体験といった子ども向けイベントが多く、家族全員で楽しめます。

また、クオカードやキッチン用品、日用雑貨、家電などのプレゼントがもらえることもあります。情報収集だけでなく、楽しい思い出やおみやげも持って帰りましょう。

【4】モデルハウス見学時の注意点

モデルハウスの見学は、ただ「見る」だけでなく、今度の家づくりに役立つ情報を集めることが大切です。ここからは、住宅展示場でモデルハウスを見学する際の注意点を解説していきます。

4-1.営業担当者との相性を確認する

見学時には、営業担当者と会話を通してコミュニケーションをとり、担当者の情報力や提案力、相性を確認するようにしましょう。モデルハウス見学で担当となったスタッフが、のちのち話が進んだ場合にも担当となるケースが多い傾向にあります。

自分のイメージや要望を伝えて理解してもらい、適切な提案やアドバイスを受けるには相性が重要です。相性が良くないと意図が伝わらず、理想の家づくりができない可能性があります。営業担当者とのコミュニケーションで心配な点がある場合は、早めに担当を変更してもらうことも検討しましょう。

4-2.モデルハウスは一般住宅に比べてサイズが大きいことを認識する

モデルハウスは、実際に建てる家のサイズよりも大きくつくられていることがほとんどです。注文住宅はサイズによって予算や工期が大きく変わります。見学する際は、モデルハウスの広さの家を建てることは容易でないことを考慮しておきましょう。

より現実的な完成イメージをつかみたい場合は、ほかの購入者の方の自宅や建築現場を見学するのがおすすめです。営業担当者に見学できるかどうか確認してみましょう。

4-3.標準仕様・オプションを確認する

モデルハウスは一般的な住宅より広いだけでなく、ハイグレードかつ豪華な仕様になっていることがほとんどです。実際に建てる際は、モデルハウスで見た内装や設備が標準仕様として選べるわけではありません。

気になった設備に関しては、標準仕様なのか、追加で費用が発生するものなのかを確認しておくと、予算をより具体的に決められます。

4-4.家具の配置を考慮しながら広さを確認する

実際に家を建てる際に、各部屋にどの程度の広さが必要なのかを把握するためには、設置する家具の大きさをあらかじめ測っておきましょう。例えば寝室の場合、ベッドのサイズや台数などを考慮して広さを決める必要があります。家具の大きさを測っておくと、部屋を見学しながら家具の配置や空間確保が具体的にイメージしやすくなるでしょう。

4-5.生活動線や内装、住宅設備の機能を確認する

生活動線や家事動線、システムキッチンやトイレなどの設備、内装は生活の質に直結するものです。これらの効率性や使い勝手は、図面や写真だけではなかなか判断できません。暮らしやすいマイホームを建てるには、モデルハウスで実際の動線や設備を体感し、判断材料にしましょう。

モデルハウスは家づくりのヒントが詰まっています。ただ見ているだけでは、無駄な時間を過ごしてしまいかねません。見学に行く際は、実際の暮らしをイメージしながら臨むと有意義に過ごせます。

家づくり成功のためにまずは住宅展示場へ

家づくりを成功させるには、まず情報収集から始めましょう。その際には住宅展示場へ足を運び、実際の建物を見ながらプロの意見も取り入れるのがおすすめです。「住宅展示場に行くべきか迷っている」「どのメーカーを見たら良いかわからない」という方は、無料で利用できる「家サイパートナー」のオンライン相談をご活用ください。豊富な知識を持ったアドバイザーが、モデルハウス見学や住宅メーカー選びをサポートいたします。

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