お役立ちコラム

自分に合うハウスメーカーの選び方
チェックポイントを徹底解説

多くの方にとって、家は一生に一度の高額な買い物です。理想のマイホームを実現するためには、家を建ててもらうハウスメーカー選びが大切になります。しかし、どのハウスメーカーや工務店を選べば良いのか、何を基準に決めれば良いのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ハウスメーカーを決める際の流れや必要な事前準備、選ぶときのチェックポイント、後悔しないための注意点などを解説します。ハウスメーカーをどうやって選べば良いか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【1】ハウスメーカーの選び方!全体の流れ

まずはハウスメーカーはどのようにして選ぶのか、全体的な流れを把握しておきましょう。ハウスメーカーを決めるときの一般的な流れは、以下のとおりです。

  • 予算・希望条件決め
  • カタログ請求
  • 住宅展示場見学
  • 見積り
  • ハウスメーカー決定

各段階について詳しく解説します。

1-1.予算・希望条件決め

はじめに、家づくりの予算と希望条件を決めます。住みたい家のイメージや住宅にかける予算がはっきりしていると、どのハウスメーカーが合っているか判断しやすくなります。

予算を決める場合は、無理なく返済できる住宅ローンを設定し、用意できる頭金とあわせて全体の金額を導きましょう。希望条件は、どのようなデザインや設備、間取りが良いか、気密性・断熱性といった住宅性能にもこだわるのか、などを決めていきます。

1-2.カタログ請求

予算と希望条件がある程度固まったら、希望に合う会社の中から気になるところにカタログを請求します。多くのハウスメーカーでは、ホームページ等でカタログ請求が可能です。

ただし、あまり多くのハウスメーカーに請求すると、決めづらくなってしまうため注意しましょう。どこが良いのかまったくわからない場合でも、多くて10社程度にしておき、予算や希望条件を考えながら、徐々に絞り込んでいくことをおすすめします。

1-3.住宅展示場見学

カタログを使ってある程度気になる会社を絞ったら、複数のハウスメーカーのモデルハウスを同時に見学できる住宅展示場へ足を運びましょう。見学の際に営業担当者がついて説明しながらまわるため、わからないことはその場で質問したり確認したりできるのが、展示場見学の大きなメリットです。

1棟を見るのに1〜2時間かかる場合もあるので、複数のハウスメーカーで悩んでいる場合は1日にまわる棟数を2〜3件程度に絞りましょう。

モデルハウス見学に際しては見学予約を取ることをお勧めします。希望の日時を設定でき、営業担当者が不在ということもないので効率よくモデルハウスを見学できます。

1-4.見積り

資料請求や見学で気に入ったハウスメーカーが絞れたら、次は見積りを依頼します。ハウスメーカーの出す見積りには、概算見積りと詳細見積りの2種類があります。

この時点では概算見積りを確認するため、どの項目でいくらぐらい費用がかかるか、他社と比較検討すると良いでしょう。内容にわかりづらい部分があれば担当者に確認し、きちんと不明点を解消しておくことが大切です。

1-5.ハウスメーカー決定

見積りなどを含めた総合判断で、最終的に依頼するハウス-メーカーを決定します。詳細な見積りを依頼するとともに、建築後の保証やアフターサービスなどについても問い合わせておきましょう。また、工事請負契約を結ぶ前には、契約内容に不備や不明点がないかをしっかり確認しましょう。

【2】ハウスメーカーの選び方!事前準備

ハウスメーカーを選ぶ際には、はじめに以下のような事前準備が必要になります。

  • 予算を決めておく
  • 理想とする住宅をイメージしておく
  • 優先順位を決めておく

それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。

2-1.予算を決めておく

自分に合ったハウスメーカーを絞り込むためには、予算計画を立てておくのがポイントです。あらかじめ予算を決めておくと、土地代や建築費、諸費用にいくらくらいかけられるのかが明確になり、自己資金の準備が必要かどうかも判断でき、住宅ローンの返済計画が立てやすくなるでしょう。

ハウスメーカーによって取り扱う住宅の価格帯も変わるため、予算に応じた会社を選ぶ判断基準にもなります。

2-2.理想とする住宅をイメージしておく

注文住宅を建てる際は、建てたい家をイメージしておくのが重要です。理想の家を建てられるかどうかは、ハウスメーカー選びの大切な判断基準になります。希望条件を決める際は、家族構成やライフスタイルに応じた動線の確保や間取り、住宅設備・性能などを考えましょう。

できるだけ具体的にイメージしておくことが理想ですが、おおまかにテイストだけでも決めておくと、家づくりをスムーズに進めやすくなります。

2-3.優先順位を決めておく

住宅のイメージができたら、希望条件の優先順位も決めておきましょう。間取りや住宅の性能、仕様、デザイン、設備など、家族の中でもそれぞれ何を優先したいかが違っているはずです。

すべてを盛り込もうとすると、予算オーバーになったり建築基準法の制限により建てられなかったりする可能性があるため、あらかじめ譲れないポイントや妥協できる点を決めておくと家づくりがスムーズになります。希望条件の優先順位を決める際は、後から不満が出ないよう、家族間でしっかり話し合っておくことが大切です。

【3】ハウスメーカーの選び方!チェックポイント

ここからは、ハウスメーカーを選ぶときにどのような点をチェックすれば良いかを解説します。ハウスメーカー選びのチェックポイントは、次の6つです。

  • デザイン
  • 対応している工法・構造
  • 住宅性能
  • 価格帯
  • アフターサービス・保証
  • 営業担当者との相性

各ポイントについて詳しくみていきましょう。

3-1.デザイン

自分好みのデザインを実現できるかどうかは、ハウスメーカー選びの重要なポイントになります。都会的でシンプルなデザインから和モダン、南欧風など、近年では住宅にもさまざまなデザインが取り入れられるようになりました。

ハウスメーカー各社で、得意としているデザインもさまざまです。どういったデザインを得意としているか、ホームページの施工事例や住宅展示場などで確認すると良いでしょう。

3-2.対応している工法・構造

安全で快適な家づくりにおいて、住宅の工法や構造は非常に重要です。木造や鉄骨造といった構造、2×4工法など、どの工法・構造を選ぶかで実現できる住宅の間取りや性能、家づくりの費用が大きく変わります。検討している会社がどのような構造・工法に対応しているか、希望する工法で建てられるかなど事前に確認をとっておく必要があるでしょう。

3-3.住宅性能

家を建てる際には気密性や断熱性、メンテナンス性などの住宅性能も求められます。気密性、断熱性が高ければ夏や冬も快適に過ごすことができ、メンテナンス性が高い家ならランニングコストが減らせるなど、住宅性能は建ててからの生活に大きく影響する部分です。

ハウスメーカーによって力を入れている分野が異なり、なかには特定のメーカーにしかできない技術もあります。どのような住宅性能を必要とするか、家族構成やライフスタイルを考えながらきめましょう。

3-4.価格帯

ハウスメーカーには全国に拠点の持つ大手メーカーやエリアに特化した工務店、ローコストハウスメーカーなどさまざまな種類があり、販売している住宅の価格帯も異なります。「価格は高めになるものの安心感がある会社」「全体的にバランスの取れた会社」「地域密着型の会社」「予算を抑えられる会社」など、それぞれのメリットからどこが最適かを考えましょう。

また、住宅価格を比較する際は坪単価だけでなく、付帯設備費やほかの諸費用もかかる点を考慮する必要があります。

3-5.アフターサービス・保証

ハウスメーカーを決めるうえでは、家が完成して住み始めてからの対応も大切な要素です。保証やアフターサービスは、ハウスメーカーによって内容が大きく変わります。建築時の予算を抑えられても十分なアフターサービスがないと、修理やメンテナンスで余計に費用がかかってしまう可能性があります。

アフターサービスの充実度や10年の保証期間を超えた独自の保証期間が何年かなど、家を建てた後まできちんとサポートしてくれるかどうかも判断材料の一つとなります。

3-6.営業担当者との相性

家づくりでは、営業担当者の人柄や相性なども重要です。住宅商品を気に入っていたとしても、担当者との相性が悪いと、要望がうまく伝わらず、満足のいく家づくりができない可能性があります。知識や資格だけでなく、親身になって相談に乗ってくれるか、質問に対して明確な答えやアドバイスを返してくれるかなどを確認し、相手との間にきちんとした信頼関係を結べるかを判断してください。

【4】ハウスメーカーの選び方!後悔しないための注意点

最後に、ハウスメーカー選びで「失敗した」と後悔しないよう、以下のような注意点を押さえておきましょう。

  • 住宅展示場の家と実際に建てられる家の違いを理解する
  • 知名度だけで選ばない
  • 価格だけで選ばない

それぞれの注意点を詳しく解説します。

4-1.住宅展示場の家と実際に建てられる家の違いを理解する

住宅展示場に足を運ぶと、並んでいるモデルハウスを見てマイホームの夢がふくらみ、そのままハウスメーカーを決めてしまう方も多いかもしれません。しかし、モデルハウスは建物の面積も大きいうえに、豪華な仕様になっていることがほとんどです。自分で同じ家を建てようとすると、大幅に予算オーバーとなってしまう可能性があるため注意しましょう。何が標準仕様で、何がオプションになるのか、きちんと把握しておく必要があります。

4-2.知名度だけで選ばない

テレビCMや広告でよく見るハウスメーカーは、知名度・ブランド力が高く安心感があり魅力やメリットは多いですが、知名度がそれほど高くない会社でもエリア密着のメリットや価格の安さ、仕様の選択肢の豊富さなど、それぞれの良さがある場合があります。知名度だけで選ぶのではなく、自分が希望する条件を叶えられるかどうかを見極めて選ぶようにしましょう。

4-3.価格だけで選ばない

住宅は価格が高ければ良い、安ければ悪いという訳ではありません。一方で、価格だけで判断して安いプラン・会社で契約しても、結果的にオプションで多額の費用がかかってしまうケースやランニングコストが多くかかってしまうケースもあります。価格のみに焦点を当てるのではなく、デザインや得意分野、アフターフォローなども考えて総合的に判断しましょう。

【5】ハウスメーカー選びに成功して理想のマイホームを建てよう

どのハウスメーカーを選ぶかは、家づくりにおいて非常に大切な要素になります。理想のマイホームを建てるには、予算や建てたい家のイメージ、各ハウスメーカーの得意分野、アフターサービス、営業との相性など、さまざまなポイントからの判断が必要です。

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